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EN 301 549では、WCAGのほかにWebサイトに何が求められるか

EN 301 549 V3.2.1の9章はWCAG 2.1のレベルAとAAそのもので、表A.1はそのほかに5、6、7、11、12章から42行を加え、それぞれの条件が当てはまるときに適用される

要点:EN 301 549 V3.2.1の9章はWCAG 2.1のレベルAとAAなので、WCAG 2.1のAAを満たすサイトは9章を満たす。ただし、EUのWebアクセシビリティ指令が使う表A.1には、動画プレーヤー、通話、利用者の設定、オーサリングツール、説明書やサポートの条項も並び、それぞれ「Where ICT…(ICTが〜する場合)」の条件が当てはまれば適用される

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使う場面

EU加盟国にある公立博物館のWebサイトを、制作チームが作り直しています。契約には、EN 301 549 V3.2.1に適合することと書かれています。チームが12ページをWCAG 2.1のレベルAAで試験した結果、未解決の不適合はありません。プロジェクトの責任者は、この報告書で検収を済ませたいと考えています。

このサイトには、ページのほかに、展示映像4本を流す独自の動画プレーヤー、ヘッダーの文字サイズ切り替え、学芸員がイベントのページを公開するためのイベント編集画面、アクセシビリティ方針のページがあります。団体見学の予約は、電話でしか受け付けていません。WCAGの報告書で、これらまで確かめたことになるのでしょうか。

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規格の構成

EN 301 549は、Webサイトだけでなく、電話、端末、文書、ソフトウェア、サポート窓口まで、あらゆるICTを対象にした規格です。Webサイトに適用されるのは条件が当てはまる部分だけですが、その部分は規格全体に散らばっています。

部分 内容 位置づけ
4章 11項目の機能性能の記述(視覚を使わない利用、聴覚が限られる利用など。プライバシーを含む) 参考。附属書Cに試験はない
5章 共通の要件。5.2(アクセシビリティ機能の起動)、5.3(生体認証)など 要件
6章 双方向の音声通話を備えるICT。リアルタイムテキスト(RTT)を含む 要件
7章 動画を扱うICT。字幕と音声解説の技術、その操作 要件
8章 ハードウェア 要件
9章 Webページ。WCAG 2.1 要件
10章 Web以外の文書 要件
11章 ソフトウェア。11.7(利用者の設定)、11.8(オーサリングツール)を含む 要件
12章 説明書とサポートサービス 要件
13章 リレーサービスと緊急通報への接続 要件
14章 適合とは何か 適合の定義
附属書A Webアクセシビリティ指令に対応する条項の一覧。Webページと文書は表A.1、モバイルアプリは表A.2 参考
附属書B どの要件が、どの機能性能の記述を支えるか 参考
附属書C 要件ごとの試験 規定

10章と11章は、WCAGを文書とソフトウェアに当てはめた要件で、W3CのWCAG2ICTと整合させることを意図していると規格に書かれています。現在のWCAG2ICTは2025年12月11日付のグループノートで、WCAG 2.0、2.1、2.2を扱います。参考情報であり、本文自身が「規格ではない」と述べているため、WCAG2ICTに適合することはできません。初めて読む人向けの案内は、附属書Eにあります。

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9章はWCAG 2.1のレベルAとAA

  • 9.1〜9.4: WCAG 2.1のレベルAとAAの達成基準が、一つずつ条項になっています。番号は達成基準に対応し、9.1.1.1は1.1.1です。どれも「Where ICT is a web page, it shall satisfy WCAG 2.1 Success Criterion 1.1.1」(ICTがWebページである場合、WCAG 2.1の達成基準1.1.1を満たさなければならない)という形です。
  • 9.5: レベルAAAの28の達成基準を、表9.1に挙げています。検討するよう「encouraged」(推奨)されているだけで、「shall」がないため、要件ではありません。
  • 9.6: WCAG 2.1の5つの適合要件を、レベルAAで、すべてのWebページに求めます。中身は「ページがWCAGに適合するための条件」で扱っています。
  • 9.4.1.1(構文解析): WCAG 2.1にはまだ4.1.1があるため、要件のままです。WCAG 2.2で4.1.1が削除されたことを受け、V4.1.1では9.4.1.1が空き番号になりました。

参考の位置づけである9.0は、WCAG 2.1のレベルAAへの適合を、9.1〜9.4と9.6への適合と「equivalent」(同等)としています。9章に限れば、確かなWCAG 2.1 AAの試験結果がそのまま答えになります。なお表A.1が挙げるのは50の達成基準のうち49で、9.1.2.4(キャプション(ライブ))は含まれません。Webアクセシビリティ指令が、ライブの時間依存メディアを対象外にしているためです(第1条第4項(c))。

JIS X 8341-3:2016はWCAG 2.0にもとづくため、9章とは、WCAG 2.1で加わったレベルAとAAの12の達成基準の分だけ違います。JIS X 8341-3にも、次に見る9章以外の行にあたる要件はありません。

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表A.1のうち、WCAGでは確かめられない行

表A.1は137行あります。50行が9章(49の達成基準と9.6)、45行がWebページからダウンロードできる文書のための10章で、残る42行が5、6、7、11、12章から来ています。条項の数で数えると39です。6.2.3(相互運用性)が項目a)〜d)ごとに4行に分かれているためです。どの行にも条件があり、条件が当てはまるサイトにだけ適用されます。

条項(行数) 適用される場合 例
5.2 アクセシビリティ機能の起動(1) Webコンテンツに、説明書に記載したアクセシビリティ機能がある 「その機能がないと使えないアクセシビリティ設定」
5.3 生体認証、5.4 変換時のアクセシビリティ情報の保持(2) 生体の特徴を使う/情報や通信を変換する まだない
6.1〜6.5.6(19) Webページが双方向の音声通話を提供する(RTTやビデオ通話を含む) まだない
7.1.1〜7.3(9) 音声付きの動画や字幕を表示する、またはその動画を送信、変換、録画する。7.3は、音声付きの動画を主に表示するページ 「操作バーに字幕のボタンがない動画プレーヤー」「キーボードで再生できない、または字幕ボタンのない動画」「スタイルを変えられない字幕、変換で消える字幕」
11.7 利用者の設定(1) すべてのWebページ。表ではU(無条件) まだない
11.8.1〜11.8.5(5) Webコンテンツがオーサリングツールである 「代替テキストを尋ねない画像のアップロード」
12.1.1、12.1.2、12.2.2〜12.2.4(5) すべてのWebページ。表ではU 「掲載されていない、または中身のないアクセシビリティ方針」「電話でしか連絡できないサポート」

7章が見ているのは映像ではなくプレーヤーです。7.1.1の注記がそう書き分けていて、7.1.1はプレーヤーが字幕を表示できるか、9.1.2.2は映像に字幕があるかを扱います。11.7は、単位、色、コントラスト、フォントの種類、文字サイズ、フォーカスカーソルについて、利用者が上書きしない限りプラットフォームの設定に従うことを求めます。注記によれば、Webコンテンツにとってのプラットフォームはユーザーエージェント、つまりブラウザーです。ATAGと11.8の詳細は「CMSやエディターが、書く人のために備えること」で扱います。

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その条項が適用されるかどうかの決まり方

12章を除くすべての条項には、冒頭に前提条件があります。Where ICT <pre condition>(ICTが〜する場合)の形で、当てはまるときだけ、続く要件が適用されます。14章によると、附属書Cの試験の結果は次の4つです。

  • 合格: 前提条件が当てはまり、試験の確認項目がすべて真。
  • 不合格: 前提条件が当てはまり、確認項目のどれかが偽。
  • 適用外: 前提条件が当てはまらない。動画のないサイトなら、7章の9行はすべて適用外です。
  • 試験不能: 「例外的な場合」に限られます。

附属書Cの試験には、評価の種類(目視確認、テスト、測定、またはその組み合わせ)、前提条件、手順、結果が書かれています。C.7.3の前提条件は「音声付きの動画を主に表示する」ことだけで、確認するのは、字幕と音声解説を有効にする操作が「主なメディア操作と同じ操作の階層」にあるかどうかです。11.8のように条項自体が「Where ICT…」で始まらない場合は、表A.1の条件の列(「Webコンテンツがオーサリングツールである場合」)が前提条件の役目を果たします。

V3.2.1の4章は、試験する要件ではなく、利用者のニーズを述べたものです。附属書Cにも「試験を要する要件は含まない」とあります。機能性能の記述はすべての要件の理由で、どの要件がどの記述を支えるかは附属書Bの表が示します。関係はP(主要)とS(副次的。「一部の利用者が特定の状況で使う」)の2つで、たとえば7.3の行は、視覚を使わない利用、視覚が限られる利用、聴覚を使わない利用、聴覚が限られる利用がP、認知が限られる利用がSです。それぞれの利用者については「影響を受ける利用者」で説明しています。11番目の4.2.11はプライバシーで、アクセシビリティ機能を使う人のプライバシーを、ほかの利用者と同じ水準で守ることを述べています。注記の例は、個人用ヘッドセットでの聞き取り、伏せ字で入力した文字を読み上げないこと、法律、金融、個人のデータを利用者自身が管理できることの3つです。

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この規格を使う法律と、版

対象 法律や用途 EN 301 549の役割
EUの公的機関のWebサイトとアプリ 指令 (EU) 2016/2102(Webアクセシビリティ指令)。新しいWebサイトは2019年9月23日、すべてのWebサイトは2020年9月23日、アプリは2021年6月23日から(第12条) 表A.1とA.2の条項を満たすと、指令の第4条(知覚可能、操作可能、理解可能、堅牢)への適合性の推定が得られる
消費者向けのサービスと製品。EC、銀行、電子書籍、旅客輸送、電子通信など 指令 (EU) 2019/882(欧州アクセシビリティ法)。2025年6月28日から適用(第31条)。サービスを提供する零細企業は、サービスの要件が免除される(第4条第5項) 第15条により、官報に参照が掲載された整合規格を満たすと適合性の推定が得られる。V4.1.1は附属書ZBでこの法律の要件と対応づけている
公共調達の発注者 調達。規格は「欧州の公共調達で使える形」で書かれている。欧州アクセシビリティ法の附属書Iは、公共調達指令2014/24/EUのもとで必須のアクセシビリティ要件になる(第24条) 入札で指定する条項と、それを確かめる附属書Cの試験

EN 301 549は整合規格で、適合性の推定が得られるのは、参照がEU官報に掲載された日からです。この記事の日付時点の版は次のとおりです。

  • V3.2.1(2021-03): WCAG 2.1にもとづきます。2021年8月11日の欧州委員会実施決定 (EU) 2021/1339が、V2.1.2に代えて、Webアクセシビリティ指令のもとでこの版の参照を官報に掲載しました。
  • V4.1.1(2026-09): 2026年9月にETSIが発行した版で、欧州アクセシビリティ法のための欧州委員会の要請にもとづいて作られました。まえがきに挙がる変更は、9章、10章、11章をWCAG 2.2に合わせたこと、附属書AをA.1とA.2に分け、Webアクセシビリティ指令向けの附属書ZAと、欧州アクセシビリティ法向けの附属書ZBを加えたことです。本文では、オーサリングツールが11.8から5.10に移り、Webページの利用者設定についての9.7が加わり、4章は「機能性能基準」として「shall」で書かれ、C.4で試験されるようになりました。まえがき自身、適合性の推定は「官報に引用されたとき」に生じると書いています。

新しい版が出ていないかはETSIの発行済み版の一覧(etsi.org/deliverの301549)で、官報への掲載は欧州委員会の整合規格のページとEUR-Lexで確かめられます。

欧州の外では、オーストラリアがAS EN 301 549:2024として採用しています。Standards Australiaによれば、EN 301 549:2021、つまりV3.2.1をそのまま採用したものです。ベンダーがEN 301 549に照らして報告するときは、VPATのEU版を使います。この記事の執筆時点ではVPAT 2.5Rev EU(2025年4月)です。読み方は「購入の前に、ベンダーのVPATをどう読み、何を尋ねるか」で扱います。

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実例

WCAGの報告書が見ていない部分を、博物館のサイトについて表A.1の順に確かめます。

行 適用されるか 結果
9.1〜9.4、9.6 すべてのページで適用 試験した12ページは合格(WCAG 2.1 AAの報告書)
5.2 適用。方針のページが文字サイズ切り替えを説明している 不合格。切り替えが11 pxの灰色の文字で、大きな文字が必要な人には、読んでオンにすることができない
5.3、5.4 生体認証はなく、変換もしないため適用外 適用外
6章(19行) 通話の機能がないため適用外 適用外
7.1.1、7.1.2、7.1.4、7.1.5、7.2.1、7.2.2 適用。プレーヤーが音声付きの映像を流す 7.1.4が不合格。字幕の大きさも色も変えられない
7.1.3、7.2.3 映像はアップロードしたまま再生し、変換しないため適用外 適用外
7.3 適用。映像のページは主に動画を表示する 不合格。音量は1回で操作できるが、字幕は設定メニューの中で3回かかる
11.7 適用 合格。文字はブラウザーの文字サイズに従い、色を上書きするスタイルもない
11.8.1〜11.8.5 適用。学芸員がイベント編集画面でページを公開する 11.8.2が不合格。画像のアップロードで代替テキストを一度も尋ねない
12.1.1、12.1.2 適用 合格。方針のページが文字サイズ切り替えと使い方を説明し、そのページ自体もアクセシブル
12.2.2〜12.2.4 適用 12.2.3が不合格。団体予約が電話だけ

結果として、WCAGの報告書で確かめられたのは9章の50行です。9章と10章以外の42行のうち、このサイトでは5.2、7.1.4、7.3、11.8.2、12.2.3の5行が不合格でした。どれもWCAGの達成基準では確かめないため、WCAGの報告書だけでEN 301 549への適合として検収することはできません。誰に影響するかは附属書Bでわかります。7.3は視覚を使わない人、視覚が限られる人、聴覚を使わない人、聴覚が限られる人の4つでP、12.2.3は聴覚を使わない人、聴覚が限られる人、発話が難しい人でPです。ダウンロードできる文書はないため、10章の45行は適用外です。方針のページ自体と、その意見受付の仕組みは、規格ではなく指令の第7条に照らして確かめます。

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よくある間違い

  • WCAG 2.1 AAの報告書を、EN 301 549への適合とみなす。 確かめられるのは9章だけです。表A.1のほかの行は条件が当てはまれば適用され、12章の行は常に適用されます。実例のように、一行ずつ条件を確かめます。
  • 4章をチェックリストとして試験する。 V3.2.1の4章は参考で、附属書Cに試験はありません。要件の理由を説明し、提案を比べるときに役立つもので(附属書E.4.2)、要件そのものは5章から13章にあります。不具合が誰に影響するかは「影響を受ける利用者」で扱っています。
  • 9.5を要件と読む。 AAAの達成基準を「shall」なしで挙げているだけです。契約でその一部を指定することはできますが、規格は求めていません。
  • プレーヤーの字幕ボタンを9.1.2.2で試験する。 9.1.2.2は映像に字幕があるかどうかで、ボタンの位置は7.3です。ガイドは「操作バーに字幕のボタンがない動画プレーヤー」です。
  • V4.1.1の参照が官報に載る前から、適合性の推定を主張する。 推定は官報への掲載で生じるもので、ETSIの発行では生じません。
  • 12.1.1を、指令が求めるアクセシビリティ方針と取り違える。 12.1.1は、説明書にアクセシビリティ機能とその使い方を記載することを求め、注記で方針のページをその場所の一つに挙げています。指令が求める方針(アクセシブルでない部分、意見を受け付ける仕組み、苦情処理手続きへのリンク)は第7条の定めで、附属書E.5も、方針と監視についての指令の要件は「EN 301 549では扱わない」と書いています。方針に何を書くかは「掲載されていない、または中身のないアクセシビリティ方針」で扱っています。
  • ライブ字幕の除外を、別の法律にも当てはめる。 表A.1が9.1.2.4を挙げないのは、Webアクセシビリティ指令がライブの時間依存メディアを対象外にしているからです(第1条第4項(c))。欧州アクセシビリティ法の対象外コンテンツの一覧(第2条第4項)には、ライブのメディアはありません。

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規格の定め

  • 適合(14章、要件): 適合は「shall」を含む、適用されるすべての要件を満たすことで達成され、「should」を含む条項は推奨であって適合には必要ありません。また、規格は要件に優先順位をつけていません(「The present document does not prioritize requirements.」)。どこから直すかは「どの指摘から直すか、いつ作り直しを選ぶか」で扱います。
  • 9.6(要件): 「Where ICT is a web page, it shall satisfy all the following five WCAG 2.1 conformance requirements at Level AA」(ICTがWebページである場合、WCAG 2.1の5つの適合要件をレベルAAで満たさなければならない)。
  • 9.0(参考): WCAG 2.1のレベルAAへの適合は、9.1〜9.4と9.6への適合と同等。
  • 7.3(要件): 字幕と音声解説を有効にする操作を、主なメディア操作と同じ操作の階層(作業を終えるまでの手順の数)で提供しなければならない。
  • 12.2.3(要件): サポートサービスは、障害のある人のコミュニケーションのニーズに、直接または紹介先を通じて対応しなければならない。試験C.12.2.3の注記は、どの程度であれ対応があれば合格としています(「the provision of any level of support … constitutes a pass」)。
  • 附属書A(参考): 表A.1とA.2の条項に適合すると、規格の範囲内で指令への適合性の推定が得られる。この推定は、官報の一覧に規格の参照が載っている間だけ有効。
  • Webアクセシビリティ指令 第6条第1項(法律): 官報に参照が掲載された整合規格を満たすコンテンツは、第4条のアクセシビリティ要件に適合しているものと推定される。

Section 508やJIS X 8341-3とは、次の点が違います。

  • Section 508: Webコンテンツの要件はWCAG 2.0のレベルAとAAです(E205.4)。機能性能基準(302.1〜302.9)は9項目で「shall」で書かれ、光過敏性発作とプライバシーの項目はありません。EN 301 549 V3.2.1の4章は両方を含む11項目で、試験はしません。字幕の操作(503.4.1)は、音量や番組選択と同じメニュー階層を求め、EN 301 549の7.3は手順の数で数えます。
  • JIS X 8341-3:2016: WCAG 2.0にもとづくWebコンテンツの規格で、レベルAとAAの達成基準はWCAG 2.0と同じ番号です。EN 301 549の9章(WCAG 2.1)より12の達成基準が少なく、プレーヤー、オーサリングツール、説明書、サポートにあたる要件はありません。

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制限

この記事では、サイトがWebアクセシビリティ指令や欧州アクセシビリティ法の対象になるか、過度の負担(指令の第5条、欧州アクセシビリティ法の第14条)に当たるかは判断しません。それぞれの指令を取り込んだ各国の法律にもとづき、依頼主と弁護士が判断することです。Webアクセシビリティ指令は最低限の調和を定めるもので(第2条)、加盟国は表A.1より多くを求めることができます。どの版を使うかは契約が決めます。2026年9月より前に書かれた契約は、V4.1.1の参照が官報に載った後もV3.2.1を指定していることがあります。規格はサイトの抽出方法を定めていません(14章の注記2)。抽出は「サイト全体をWCAGで評価し、根拠を示せる結果を出す」で扱います。ある行の条件が当てはまるか、「試験不能」がどこまで及ぶかは試験者が判断し、理由とともに記録します。

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用語

機能性能の記述
4章にある、どんな能力の人でもICTを使えるようにするための記述。視覚を使わない利用、聴覚が限られる利用など11項目で、プライバシーも含む。
前提条件
要件の冒頭にある「Where ICT…(ICTが〜する場合)」の部分。当てはまらなければ、その要件は適用されない。
整合規格
EUの指令のために、欧州委員会の要請で作られる欧州規格。参照が官報に掲載されると、満たしたものに適合性の推定が与えられる。
適合性の推定
指令の表に挙がる条項を満たすコンテンツは、指令のアクセシビリティ要件も満たすとみなされること。規格の参照が官報に載っている間だけ有効。

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出典とガイド

関連するガイド

この記事は実務の進め方を、再現した例で説明するものです。法的な助言ではなく、特定の顧客についての指摘でもありません。