アクセシビリティの実務
ガイドは問題を一つずつ直します。ここでは、その周りの問いに答えます。規格が求めること、サイトの評価方法、何から直すか、ベンダーに何を確かめるか。
規格が求めること
- WCAGのどこが要件で、どこが助言か
原則から達成方法までのWCAGの組み立てと、ページが不適合になりうる部分、2.0から2.2までの各版で変わったこと
- ページがWCAGに適合するための条件
WCAGの5つの適合要件、ページ上のすべてに適用される4つの達成基準、適合した代替版の条件、そしてサイトについて表明できること
- EN 301 549では、WCAGのほかにWebサイトに何が求められるか
EN 301 549 V3.2.1の9章はWCAG 2.1のレベルAとAAそのもので、表A.1はそのほかに5、6、7、11、12章から42行を加え、それぞれの条件が当てはまるときに適用される
- CMSやエディターが、書く人のために備えること
ATAG 2.0、EN 301 549の11.8、Section 508の504は、オーサリングツールに、障害のある作成者が使えることと、どの作成者もアクセシブルなコンテンツを公開できるよう助けることを求める
ページが支援技術に届くしくみ
- HTMLとARIAから、スクリーンリーダーに何が伝わるか
ブラウザーがHTMLとARIAからアクセシビリティツリーを作る仕組みと、そこに入るロール、名前、説明、状態がそれぞれどこから来るか
- ウィジェットの中の矢印キー:roving tabindexとaria-activedescendant
タブ、ツールバー、リストボックス、グリッドをTabの移動先1つにまとめ、中を矢印キーで動かす2つの方法と、それぞれが合う場面
- その実装が、実際に使われているスクリーンリーダーで動くか
WCAGのいうアクセシビリティ サポーテッドの意味と、試すべきスクリーンリーダーとブラウザーの組み合わせ、コードの誤りとブラウザーや支援技術の未対応の見分け方
- 支援技術を使って、人はどうウェブを使うか
スクリーンリーダー、画面拡大、読み上げや表示の調整、音声操作、スイッチ、視線、キーボードで、人がページをどうたどり、それぞれがページに何を必要とするか
評価、修正、調達
- サイト全体をWCAGで評価し、根拠を示せる結果を出す
WCAG-EMの5つのステップで範囲を決めてサイトを調べ、サンプルを選んで評価・報告する方法と、Trusted Testerのように手順が決まった試験の位置づけ、報告書に書くべきこと
- 障害のある人とのテストでわかること、監査ではわからないこと
WCAGを満たしていても使いにくいページがある理由と、さまざまな障害や支援技術の経験を持つ人に適正な謝礼を払って集め、プロジェクトの各段階で実際のタスクを試してもらう方法
- プロジェクトの各段階で、誰が何をするか
アクセシビリティを最後に回さないために、計画に組み込み、デザインシステムの部品から作り、スプリントごとに確認し、経営層からコンテンツの書き手までで分担し、公開後も保つ方法
- どの指摘から直すか、いつ作り直しを選ぶか
診断の指摘を、タスクへの影響、影響を受ける人、起きている場所、修正の手間で並べる方法と、修正か作り直しかの判断、開発者がそのまま対応できる指摘の書き方
- 購入の前に、ベンダーのVPATをどう読み、何を尋ねるか
VPATをもとにしたACRから買い手が読み取れること、5つの適合の用語の意味、当てにできない報告書の兆候、入札で尋ねること、購入後にリスクを減らす方法