本文へ移動
easeweb
ご相談

WCAGのどこが要件で、どこが助言か

原則から達成方法までのWCAGの組み立てと、ページが不適合になりうる部分、2.0から2.2までの各版で変わったこと

要点:規定(要件)はWCAGの勧告本文だけで、方針が選んだ適合レベルの達成基準と適合要件がそれにあたる。解説書、達成方法集、クイックリファレンス、ACTルール、そして勧告本文の中の注記も、参考情報(助言)である

01

使う場面

あるオンラインショップを作り直したチームに、診断結果が届きました。契約で求められているのはWCAG 2.1のレベルAAです。報告書には、指摘が6件並んでいます。

  • フッターのメルマガ登録フォームが、ページ中ほどのフォームと同じidを使っている(達成方法H93を根拠に指摘)。
  • 電話番号欄が達成方法G89を使っていない。
  • 本文のグレーの文字のコントラスト比が5.2:1で、1.4.6が求める7:1に届かない。
  • サポートのチャットボットから担当者につながる方法がない。
  • Windowsのコントラスト テーマにすると、フォーカスの枠と選んだサイズの表示が消える。
  • 登録を促すポップアップの中でTabキーの移動が閉じ込められ、キーボードでは閉じられない。

開発者が知りたいのは、契約上どれを直さなければならないかです。答えは、WCAGのどこが要件で、それがどのレベルとどの版に属し、どこが助言にすぎないかで決まります。

02

検証できるのはどの層か:原則、ガイドライン、達成基準

WCAG 2.2は、自らのガイダンスを層に分けて説明しています(「WCAG 2 ガイダンスのレイヤー」)。そのうち、検証できるように書かれているのは1つだけです。

層 WCAG 2.2での数 ページが不適合になりうるか
原則 4つ:知覚可能、操作可能、理解可能、堅牢 ならない(基礎となる考え方)
ガイドライン 13 ならない(「ガイドラインは検証可能ではない」)
達成基準 86(番号は87。4.1.1は削除) なる。それぞれレベルA、AA、AAAのどれかに属する
達成方法と失敗例 別の文書 ならない(参考情報)

達成基準は検証可能な文で、Understanding Conformanceは、WCAG 2における「要件」とは達成基準のことだと明言しています。ページ上に対象となるものがない達成基準は、満たしているとみなされます。達成基準とは別に、WCAGの5章が5つの適合要件(適合レベル、ページ全体、プロセス全体、アクセシビリティ サポーテッドな使用方法、非干渉)を定めており、これも規定です。内容は「ページがWCAGに適合するための条件」で説明しています。

番号からはレベルはわかりません。2.1と2.2で加わった達成基準は、既存の番号を変えずに済むよう、各ガイドラインの末尾に追加されました。そのため、WCAG 2.2も、並び順は適合レベルについて何も示さないとしています。レベルは、各達成基準に書かれた表示で確かめます。

03

レベルA、AA、AAA

適合レベルは下のレベルを含みます。AAはAとAAの達成基準すべて、AAAは3つのレベルすべてです。Understanding Conformanceには、ワーキンググループが達成基準のレベルを決めるときに考慮した点が挙がっています。満たさなかった場合に支援技術で補えるか、あらゆる種類のコンテンツで満たせるか、制作者が1週間以内の研修で身につけられるか、機能や見た目のデザインを制限するか、などです。満たさないと回避する手段がなく、特別な技能やデザインの変更なしにどんなコンテンツでも満たせるものはAに、すべてのサイトでは満たせないもの、判断に解釈が要るもの、デザインを大きく変えるものはAAAになりやすい、という考え方です。

同じ文書から、次の2点がわかります。

  • レベルは深刻度ではありません。 WCAG 2のレベルは、特定の優先度や深刻度を示すものではないとされ、不具合の重さは、どのくらい頻繁に起きるか、どのコンテンツや機能で起きるかによって変わります。どのレベルを目標にするかは、根本的には方針の問題だとされています。
  • サイト全体にAAAを求めることは勧められていません。 WCAG 2.2の5.2.1の注記2(WAICによる日本語訳)は「一部のコンテンツでは、レベル AAA 達成基準の全てを満たすことが不可能であるため、サイト全体の一般的な方針としてレベル AAA の適合を要件とすることは推奨されない」としています。注記1は、達成したレベルより上の達成基準への進捗も報告するよう勧めています。

この注記自体も助言です。WCAG 2.2の5.1は、勧告本文の中であっても、注記、事例、図、「規定ではない」とされた節は参考情報だと定めています。

04

要件となる文書と、助言の文書

WCAGの文書群を説明するW3Cのページ(The WCAG 2 Documents)は、要件を含むのはWCAGの技術標準だけで、それが規定だと述べています。そのほかはすべて参考情報で、WCAG 2 FAQも、補助文書はWCAGの要件を定めることも変えることもないと補足しています。規定にあたるのは勧告本文の主要な内容、つまり達成基準、適合の章、そして達成基準が使う用語集の定義です。

文書 位置づけ 何のためのものか
WCAG 2.2勧告 規定(序論、注記、事例を除く) ページが満たすべきこと
Understanding WCAG 2.2(解説書) 参考情報 各達成基準の意図、誰の役に立つか、事例
Techniques for WCAG 2.2(達成方法集) 参考情報 達成基準を満たす方法と、文書化された失敗例
How to Meet WCAG 2.2(クイックリファレンス) 参考情報 達成基準と達成方法を、レベル、役割、技術で絞り込んで見る
ACTルール 参考情報 評価ツールや試験方法のための試験ルール
補足ガイダンス 参考情報 WCAGを超える助言。多くは認知障害や学習障害のある人のためのもの

十分な達成方法、参考の達成方法、失敗例

Understanding Techniquesは、達成方法を3種類に分けています。

  • 十分な達成方法は、達成基準を満たす確かな方法です。正しく使い、利用者にとってアクセシビリティ サポーテッドであれば、その基準を満たします。逆は成り立ちません。使っていなくても、ほかの方法で満たせるため、不適合にはなりません。ANDでつながれたものは、すべてを組み合わせて初めて十分になります。
  • 参考の達成方法は、アクセシビリティを高めますが、達成基準を満たしたとはみなされません。基準の一部しかカバーしない、技術が安定していない、支援技術が対応していない、検証できない、ある利用者には役立つが別の利用者には逆効果になる、といった理由があります。
  • 失敗例は、コンテンツが達成基準を満たさない典型です。失敗例にあてはまれば、失敗例のない代替版を用意しない限り、その基準を満たしません。失敗例は不適合を示すため、評価では特に役立ちます。

W3Cは、十分な達成方法を必須にすることに注意を促しています。また、各達成方法の検証手順はその達成方法だけを確かめるもので、それに通らなくても、WCAGに不適合とは限りません。

達成方法を書くのはワーキンググループです。WCAG 2 FAQによれば、技術が安定してから、達成方法を作り、ブラウザーや支援技術で確かめ、公開レビューにかけ、必要に応じて直してから正式に公開します。これには普通、数か月かかります。誰でもGitHubで新しい達成方法を提案でき、誤った失敗例は報告すれば修正または削除の対象になります。

WCAG 2そのものは変わりませんが、達成方法は変わるため、古くなるものもあります。各達成方法の対応状況の注記には、ブラウザーやスクリーンリーダーのバージョンが書かれていますが、ワーキンググループはその多くを更新しない場合があるとしています。達成方法集の変更履歴には、削除されたものが載っています。

  • H45(longdesc):2022年6月3日に削除。
  • H93(idを一意にする)とF77(idの重複):4.1.1 構文解析が削除されたあと、2024年8月7日にまとめて削除された7件のうちの2件。
  • F4とF47(text-decoration: blink と blink 要素の失敗例):2025年4月22日に削除。同じ日に、5秒を超えて点滅し止める手段がないことの失敗例F112が加わりました。

達成方法の番号を挙げる前に、現在の一覧にあるかを確かめ、その達成方法が対応する達成基準と一緒に示してください。

05

2.0からWCAG 3までの版

各版はW3C勧告で、日付入りのURLにある内容は変わりません。2026年11月2日の時点で最新なのはWCAG 2.2で、最後の更新は2024年12月12日です。それ以降の更新は、WCAG 2 Overviewで確認できます。

版 勧告になった日 変わったこと
WCAG 2.0 2008年12月11日 ガイドライン12、達成基準61
WCAG 2.1 2018年6月5日 ガイドライン2.5 入力モダリティと、達成基準17(A 5、AA 7、AAA 5)
WCAG 2.2 2023年10月5日(2024年12月12日に更新) 達成基準9(A 2、AA 4、AAA 3)。4.1.1 構文解析を削除

2.1の17の達成基準は、モバイル、弱視、認知障害や学習障害への対応を扱い、1.3.4 向き、1.4.10 リフロー、1.4.11 非テキストのコントラスト、2.5.3 ラベルを含む名前、4.1.3 ステータスメッセージなどが含まれます。2.2の9つは、フォーカスに関する2.4.11、2.4.12、2.4.13、2.5.7 ドラッグ動作、2.5.8 ターゲットのサイズ(最低限)、3.2.6 一貫したヘルプ、3.3.7 冗長な入力項目、認証に関する3.3.8と3.3.9です。

各版は後方互換になるように作られています。WCAG 2.2に適合するコンテンツは2.0と2.1にも適合し、後の版は既存の達成基準を変えずに新しい基準を加えます。例外が4.1.1 構文解析です。支援技術がHTMLを自分で解析する必要がなくなったため、WCAG 2.2で削除されました。FAQは、かつて4.1.1で不適合になった問題は、今では1.3.1 情報及び関係性や4.1.2 名前(name)・役割(role)・値(value)など、ほかの達成基準で不適合になるとしています。2.0(正誤表)と2.1には、HTMLやXMLを使うコンテンツでは4.1.1を常に満たしているとみなす、という注記が加わりました。一方でWCAG 2.2は、方針で2.0や2.1への適合を求められている制作者は、4.1.1の試験と報告を続ける必要がある場合がある、とも書いています。

ワーキンググループはWCAG 2.3を作る予定はありません。WCAG 3(W3C Accessibility Guidelines)は草案(Working Draft)の段階で、最新は2026年9月10日付けです。WCAG 3 Introductionは、未完成で今後変わる草案だとしたうえで、構造(成果として書かれたガイドライン、コア要件と補足要件、アサーション)も適合のモデルもWCAG 2と異なると説明しています。WCAG 3がWCAG 2に取って代わることはなく、WCAG 3の完成後も数年は、WCAG 2が廃止されることはないとされています。今のW3Cの助言は、WCAG 2.2を満たすことです。最新の状況は w3.org/WAI/wcag3 で確認してください。

06

WCAGが扱っていないこと

WCAG 2.2は、AAAに適合したコンテンツでも、特に認知、言語、学習の分野では、あらゆる障害のある人にとってアクセシブルになるわけではないと述べ、それらの分野の基準は合意や検証が難しかったと説明しています。扱われていないものには、次のようなものがあります。

  • 動いて見える静止した模様。 ガイドライン2.3の達成基準が対象にするのは、相対輝度の相反する変化の組である閃光と、操作をきっかけに動くアニメーション(2.3.3、AAA)です。コントラストの強い縞模様が、静止しているのにちらついたり動いたりして見える現象(pseudomotion)は、時間とともに何も変化しないため、どちらにもあたりません。
  • 文字の太さと書体。 コントラスト比は色から計算します。太さが関わるのは「サイズの大きな(テキスト)」の定義(14ポイントの太字)だけで、その注記は、ストロークが極端に細いフォントや見慣れない形のフォントは、コントラストが低いと特に読みにくいとしています。Understanding 1.4.3は、線の太いフォントを選ぶか、基準より高いコントラストにすることを勧めています。WCAG 2.2で書体そのものを定める達成基準はなく、WCAG 3の草案には検討中の「Text style readable (minimum)」があります。図形のように見えるほど装飾的な書体は、非テキストコンテンツとして1.4.11の対象になります。
  • 認知的な負荷。 平易な言葉はAAAで(「平易な要約がなく、法律の言い回しでしか読めない規約」は3.1.5、「意味の説明がない専門用語や見慣れない言葉」は3.1.3)、ほかの多くは補足ガイダンスの「Avoid Too Much Content」や「Provide Human Help」などのデザインパターンにあります。「担当者につながらないサポートのチャットボット」もその1つです。2.2で加わった3.2.6が求めるのは、複数のページにあるヘルプがほかの内容に対して同じ順序で現れることだけで、その解説書は、ヘルプを用意すること自体は求めていないとしています。
  • パーソナライズ。 WCAGが求めるのは、利用者についての情報を集める入力欄の目的(1.3.5、AA)や、コンポーネント、アイコン、領域の目的(1.3.6、AAA)をプログラムで判別できるようにすることで、ソフトウェアがページを利用者に合わせて変えられるようにするためです。ページ自体が表示を切り替える機能を持つことは求めていません。その仕組みは、W3CのWAI-Adaptの仕様で検討されています。
  • コントラスト テーマ。 「ハイコントラストモードで消えるフォーカス・アイコン・選択状態」のページは、自身の配色では1.4.11を満たしますが、Windowsのコントラスト テーマではフォーカスの枠が消えてしまいます。

こうした分野の指摘はベストプラクティスで、報告書にもそう書くべきです。

07

実例

チームは6件の指摘を、契約の目標であるWCAG 2.1のレベルAAに照らして整理しました。報告書が挙げた達成方法ではなく、勧告本文の達成基準で読み直します。

指摘 根拠となる文書の内容 報告書での扱い
idの重複(H93) H93は2024年に削除され、WCAG 2.1の注記ではHTMLの4.1.1は常に満たすとみなされる。ただし「idの重複でラベルが別の欄を指してしまうフォーム」のとおり、フッターの欄にはラベルがなくなり、1.3.1と4.1.2を満たさない H93ではなく、1.3.1と4.1.2の不適合
電話番号欄にG89がない G89は3.3.2の十分な達成方法の1つにすぎない。欄にはラベルがあり、3.3.2を満たす。「入力した番号や貼り付けた番号が変わってしまう入力マスク」はベストプラクティス ベストプラクティス
本文が5.2:1 1.4.6はAAA。AAの1.4.3が求めるのは4.5:1で、5.2:1は満たす 目標のレベルの範囲外
担当者につながらない 3.2.6は2.2で加わったため2.1の契約の範囲外で、そもそもヘルプを用意することを求めていない ベストプラクティス
コントラスト テーマでフォーカスが消える ページ自身の配色では1.4.11を満たす ベストプラクティス
ポップアップにTabキーが閉じ込められる 2.1.2はレベルAで、ページ上のすべてのコンテンツに適用される 不適合

結果として、契約上直すべき不適合は2件、目標のレベルを超えるものが1件、ベストプラクティスが3件になり、それぞれをそのとおりに報告します。チームはW3Cの勧めに従ってWCAG 2.2に移る予定で、チャットボットはどのページでも同じ隅にあるため、3.2.6はすでに満たしていることも確認しました。

08

よくある間違い

  • 達成方法を契約の要件として書く。 W3Cはこれに注意を促しています。達成基準を満たすほかの方法や、新しい技術を締め出してしまうためです。要件には達成基準を書きます。理由はUnderstanding Techniquesにあります。
  • 達成方法の検証に通らないことを、達成基準の不適合として報告する。 その検証が確かめるのは達成方法で、WCAGではありません。判断するのは達成基準そのものです。「入力した番号や貼り付けた番号が変わってしまう入力マスク」の電話番号欄は、ラベルがあるため3.3.2を満たしていますが、それでもマスクのせいで番号が変わってしまいます。
  • レベルで指摘の優先順位を決める。 WCAGはレベルを深刻度とはしていません。レベルAAの不具合が作業を止め、レベルAの不具合は遅らせるだけ、ということもあります。「どの指摘から直すか、いつ作り直しを選ぶか」では、作業への影響で順位を決めます。
  • サイト全体にAAAを求める。 一部のコンテンツではAAAのすべてを満たせないため、WCAGは勧めていません。AAを目標にし、合うAAAの達成基準を加える方法は「ページがWCAGに適合するための条件」で説明しています。
  • 削除された達成方法を挙げる。 H93、F77、H45はもうありません。idの重複は、「idの重複でラベルが別の欄を指してしまうフォーム」のように、実際に満たさない達成基準で報告します。
  • 方針が2.0や2.1を挙げているのに4.1.1を外す。 WCAG 2.2は、その場合に4.1.1の試験と報告が必要になりうるとしています。方針が何を求めているかを確かめます。JIS X 8341-3:2016には4.1.1がまだあります。
  • ベストプラクティスを不適合と呼ぶ。 報告書の信頼を損ないます。「ハイコントラストモードで消えるフォーカス・アイコン・選択状態」や「担当者につながらないサポートのチャットボット」のように、利用者が何に困るかと、どの達成基準もその修正を求めていないことを書きます。
  • WCAG 3を待つ。 今後変わる草案です。W3Cは、今はWCAG 2.2を満たすよう勧めています。

09

規格の定め

要件(WCAG 2.2、規定。引用はWAICによる日本語訳):

  • 5.1:「WCAG 2.2 の主要な内容は規定であり適合表明を満たす要件を定義する。入門資料、附録、「規定ではない」と示された節、図、事例及び注記は参考情報 (規定ではない) である。」
  • 5.2.1:「レベル AA 適合の場合、ウェブページはレベル A 及びレベル AA の達成基準の全てを満たす、又はレベル AA に適合している代替版が提供されている。」

助言(参考情報):

  • WCAG 2.2の序論「WCAG 2 ガイダンスのレイヤー」:「ガイドラインは検証可能ではない」。達成方法は参考情報だとしています。
  • WCAG 2.2の5.2.1の注記2:サイト全体の一般的な方針としてレベルAAAを要件とすることは「推奨されない」。
  • Understanding Techniques:達成方法は参考情報で必須ではなく、適合を判断する基準はWCAG 2.2の達成基準だとしています。

WCAGを取り込んだ規格や法令は、それぞれ別の版を参照しています。

  • JIS X 8341-3:2016は、ISO/IEC 40500:2012、つまりWCAG 2.0との一致規格です。達成基準は61で、4.1.1も含まれ、2.1と2.2で加わった達成基準はありません。WAICによれば、2025年9月に改訂されたISO規格を受けて、JISはスムーズにいけば2027年、遅くとも2028年に改正される予定です。総務省の「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2024年版)」は、公的機関が新しく構築するWebサイトについて、JISの改正を見据え、できる限りWCAG 2.2の達成基準に基づいて構築するよう求めています。
  • Section 508(E205.4)は、WCAG 2.0のレベルAとAAの達成基準と適合要件を求めています。
  • EN 301 549 V3.2.1(箇条9)は、WCAG 2.1のレベルAAを使います。箇条9.5は、適用できる場合にはAAAの達成基準も検討するよう勧め、サイト全体にAAAを求めないよう述べたWCAGの注記を引用しています。

10

制限

この記事が説明するのは、WCAGの組み立てです。契約、法令、方針がどの版とどのレベルを求めているかは、その文書に書かれていることで決まり、はっきりしない場合は顧客や弁護士が判断します。ある指摘が達成基準を満たさないかどうかは、達成基準の文言と解説書をもとに、評価する人が判断します。版の日付とWCAG 3の草案の状況は2026年11月2日時点のものです。新しい情報はWCAG 2 OverviewとWCAG 3 Introductionで確認してください。ページが適合するために必要なことと、表明できることは、「ページがWCAGに適合するための条件」で説明しています。

11

用語

達成基準
WCAGの中の検証可能な文。レベルA、AA、AAAのいずれかに属し、ページが適合するかどうかは達成基準で決まる。
適合レベル
A、AA、AAAの3段階。上のレベルは下のレベルの達成基準をすべて含む。
規定
要件を定める文。WCAG 2では、勧告本文の主要な内容だけが規定にあたる。
参考情報
要件を定めずに説明や助言をする文。解説書、達成方法集、クイックリファレンス、ACTルール、勧告本文の注記や事例がこれにあたる。
十分な達成方法
達成基準を満たす方法として文書化されたもの。正しく使い、アクセシビリティ サポーテッドであれば基準を満たすが、使っていないことは不適合を意味しない。
参考の達成方法
アクセシビリティを高めるが、達成基準を満たしたとみなすには足りない、または確実でない方法。
失敗例
コンテンツが達成基準を満たさない典型として文書化されたもの。適合した代替版がない限り、その基準を満たさない。

12

出典とガイド

関連するガイド

この記事は実務の進め方を、再現した例で説明するものです。法的な助言ではなく、特定の顧客についての指摘でもありません。