本文へ移動
easeweb
ご相談
トピックを検索

何の略なのかページのどこにも書かれていない略語

イヤホンの特長を「ANC」「ENC」とだけ書き、何の略かをどこにも示していないため、どちらが電車の騒音を静かにする機能なのか、買う人には分からない

WCAG 2.2
SC 3.1.4AAA
必須とする規格
Section 508、EN 301 549、JIS X 8341-3 では必須ではない
問題あり <li>ENC</li>
アクセシビリティの問題を示した図: 認知:どっちが騒音を消すの?
01

問題

商品の略語を知らない人には、どんな機能があるのか、どれが何をする機能なのかが分からない

02

試してみる

商品ページで、ANCとENCが何の略なのか調べてみましょう

文字にマウスを重ねたり、Tabキーで移動したり、スマートフォンでタップしたりしてみてください。どちらが電車の騒音を静かにするのか、どこにも書かれていません。続けて、それぞれの修正を適用してください。

問題あり 修正できますか?

問題正式名称のない略語

Drift ワイヤレスイヤホン

79.00

  • ANC
  • ENC
  • ケース込みで30時間

再現デモです。「問題あり」は意図的にアクセシブルでない状態にしています。

03

修正方法

略語が何の略なのかを、使う場所で示す

修正前
問題正式名称のない略語
<h1>Drift ワイヤレスイヤホン</h1><ul class="features">  <li>ANC</li>  <li>ENC</li>  <li>ケース込みで30時間</li></ul>…
問題点3点
  • ANCとENCの正式名称は、文字のそばにも、ページのほかの場所にも書かれていません。
  • 説明へのリンクも、用語集もありません。
  • 2つは1文字しか違わず、どちらが電車の騒音を静かにするのか、買う人には分かりません。
修正後

最初に出てくる箇所のそばに正式名称を書く

<h1>Drift ワイヤレスイヤホン</h1><ul class="features">  <li>アクティブノイズキャンセリング(ANC)</li>  <li>通話用の環境ノイズキャンセリング(ENC)</li>  <li>ケース込みで30時間</li></ul>…
修正の手順3ステップ
  1. W3Cの達成方法G97のとおり、各略語の正式名称を本文に書き、略語をその後ろの括弧に入れます。一覧を読めば、誰にでもANCとENCが何の略なのかが分かります。
  2. 正式名称だけでは機能の中身が伝わらないときは、それを伝える言葉を添えます。「通話用の」と書けば、ENCが自分に聞こえる騒音ではなく、自分の声のための機能だと分かります。
  3. 正式名称は、ページでその略語が最初に出てくる箇所に付けます。仕様欄の「ANCオン」のように、同じページで2回目以降に出てくる略語は、そのままでかまいません。

これで修正前の例は直り、3.1.4を満たします。正式名称が本文の一部になるため、どのブラウザー、スクリーンリーダー、翻訳ツールにも、どの端末にも届きます。その代わり、文が長くなります。3文字のチップが語句になり、チップの並びの行数が増えます。

04

修正の確認

4項目、マウス不要

確認方法: スクリーンリーダー、キーボード、タッチ

4件中0件を確認済み

OS、ブラウザーと支援技術のバージョン、ビルド、実施日、各手順の実際の結果を記録してください。文面を変えた際は、再度確認します。

制限

このサンプルは、どのアプリケーションでも同じ結果になることを保証するものではありません。例は1つの商品ページにある2つの略語です。3.1.4はレベルAAAで、多くの方針が求めるAAを超える基準ですが、正式名称を書くのは数語の手間で、買う人には何にお金を払うのかが伝わります。この基準が求めるのは正式名称や意味を示すことで、読む人がそれを理解できることまでは求めていません。環境ノイズキャンセリングのように、正式名称そのものが読む人の知らない用語かもしれない場合は、「意味の説明がない専門用語や見慣れない言葉」を参照してください。音声エンジンやスクリーンリーダーはリリースごとに変わるため、ここでは特定の読み上げ結果を報告していません。

よくある問題を再現した学習用のサンプルです。実在のクライアントの診断結果ではありません。コードは出発点となる実装例のため、実際の製品でも確認してください。ここでは支援技術でのテスト結果は報告していません。

EaseWebのサービス

修正した問題を、次のリリースで再発させない

このガイドのような修正方法を、コーディングエージェントが従うルールと、CIのチェックに組み込みます。あわせて定期的に、キーボードとスクリーンリーダーで手動の再テストを行います。

サービス内容を見る