# 平易な要約がなく、法律の言い回しでしか読めない規約

Source: https://easeweb.dev/learn/reading-level
Topics: 言葉と読みやすさ > 難しい文章には、分かりやすい説明がある (WCAG 3.1.5)
The fix: 規約の上、ボタンより前に平易な言葉の要約を置き、法律の言い回しの全文はその下に残します。または、規約そのものを、よく使われる言葉の短い文で書き直します。どちらも料金、締め切り、返金の条件をすべて残します。要約なら法律の文言はそのままで、書き直しなら更新を続ける文章が一つで済みます。
Test with: readability
References: https://www.w3.org/WAI/WCAG22/Understanding/reading-level.html https://www.w3.org/WAI/WCAG22/Techniques/general/G86 https://www.w3.org/WAI/WCAG22/Techniques/general/G153 https://www.w3.org/WAI/WCAG22/Techniques/general/G103 https://www.w3.org/WAI/WCAG22/Techniques/general/G79 https://www.w3.org/WAI/WCAG22/Techniques/general/G160 https://our-languages.canada.ca/en/blogue-blog/readability-formulas-eng https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/93731901_01.pdf https://www.no-trouble.caa.go.jp/pdf/20241119la02_09.pdf https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.en https://policy.pinterest.com/en/terms-of-service

よくある問題を再現した学習用のサンプルです。実在のクライアントの診断結果ではありません。コードは出発点となる実装例のため、実際の製品でも確認してください。ここでは支援技術でのテスト結果は報告していません。

## 場面

コーヒー豆の焙煎店が、豆を定期便で販売しています。申し込みの最後のステップでは、「定期便を始める」ボタンの上に、店の弁護士が書いたままの規約が表示されます。3文からなる一つの段落で、請求する金額、お届けをスキップ、一時停止、解約できる締め切り、それを過ぎたお届けは返金しないこと、価格を変えるときの通知について書かれています。

申し込む人がボタンを押す前に知りたいのは、留守にするときにお届けをいつまでにスキップすればよいか、という一点です。答えは2文目の途中、「発送予定日の前日23時59分までに当社が受領したものに限り受け付けるものとし、当該時刻を経過した場合、当該お届けは確定したものとみなされ」の部分にあります。見つけるには、144字の堅い一文を読み、「発送予定日の前日」が来週のいつに当たるのかを自分で割り出す必要があります。もっと平易に書いた説明は、ページのどこにもありません。途中で読むのをあきらめた人は、答えを知らないままボタンを押し、スキップするつもりだったお届けが請求され、返金されないと分かったときに初めてこの決まりを知ります。

## 確認できる問題

達成基準3.1.5（読解レベル）はレベルAAAです。テキストが前期中等教育レベル、つまり学校教育およそ9年分を超えた読解力を必要とする場合に、補足コンテンツか、そこまでの読解力を必要としない版を求めています。固有名詞や題名は判断から除きます。上の規約は、このレベルを大きく超えています。3文は137字、144字、62字で、受け身の表現、「起算日」「当該」「応じかねます」のような堅い言葉、「〜ものとし」「〜場合を除き」のような法律の言い回しでつながっています。W3Cの達成方法G153は、英語の文の長さの目安を中等教育で一般的な25語とし、1つの段落で扱う話題を1つにすること、できるだけ単純な文の形を使うこと、能動態で書くことを挙げています。

ページには、これより平易に書かれたものが一つもありません。この基準は、弁護士に規約を書き直させることまでは求めていません。平易な言葉の要約を添える（G86）、内容を図で示す（G103）、音声版を用意する（G79）、手話版を用意する（G160）のどれでも満たせます。ここにはそのどれもないため、締め切りにたどり着く道は法律の文章しかありません。

## 利用者への影響

この規約は、お金を払うと決める段階にあり、その中の締め切りで、スキップし忘れたお届けの代金を払うかどうかが決まります。この基準が対象とするのは、こうした規約を読もうとしても読み解けない人たちです。自分が何に同意するのかを確かめられないのは、まさにその人たちです。

## 自動チェックとAIの限界

マークアップは正しいため、自動チェックは何も報告しません。axeをはじめ、診断に使われるルールセットには3.1.5のルールがなく、EaseWebの診断にもこの確認はありません。英語には、文と単語の長さから文章の難しさを点数にするFlesch–Kincaidのような読みやすさの公式があり、英語版のこの段落は、学校教育9年分をはるかに超える水準と判定されます。しかし点数では、ページに要約があるかどうかも、読みやすいが返金の条件が抜けた要約と、すべてそろった要約との違いも分かりません。平易な言葉の専門家は、公式に合わせて書くことに注意を促しています。同じ言葉のまま文を短くすれば点数は下がりますが、分かりやすくなるわけではありません。AIアシスタントが下書きした要約も、規約と1行ずつ突き合わせる必要があります。「発送日の前日」が抜けた要約は、利用者が同意したつもりの内容を変えてしまいます。平易な版が正しいかどうか、読み手が使えるかどうかを判断するには、規約を知る人と、実際に読む数人が必要です。

## 修正前：法律の言い回しだけで書かれた規約

```html
<section class="terms">
  <h2>定期便の規約</h2>
  <p>
    「定期便を始める」を選択することにより、お客様は、当社が、お客様の選択した配送間隔に従い、初回注文日を起算日として、本規約に従って定期便が解約されるまでの間、その時点で有効な定期便価格および該当する送料を、お客様の指定した支払方法に請求することに同意したものとみなされます。配送予定のお届けのスキップ、一時停止もしくは変更または定期便の解約の申出は、発送予定日の前日23時59分までに当社が受領したものに限り受け付けるものとし、当該時刻を経過した場合、当該お届けは確定したものとみなされ、法令により義務付けられる場合を除き、これに係る代金の返金には応じかねます。当社は、アカウントに登録された電子メールアドレスに対し30日以上前に通知することにより、定期便価格を改定できるものとします。
  </p>
  <button type="submit">定期便を始める</button>
</section>
```

- 3文は137字、144字、62字で、受け身の表現と法律の言い回しで書かれています。
- お届けのスキップ、一時停止、解約の締め切りは、2文目の途中にあります。
- 同じ内容を平易な言葉で伝えるものが、ページのどこにもありません。

## 修正後：規約の上に平易な要約を置く

```html
<section class="terms">
  <h2>定期便の規約</h2>
  <h3>要点</h3>
  <ul>
    <li>解約するまで、2週間ごとに$24と送料がかかります。</li>
    <li>お届けのスキップ、一時停止、変更、解約は、発送日の前日23:59までにしてください。</li>
    <li>それを過ぎたお届けは発送され、法律で返金が必要な場合を除いて返金しません。</li>
    <li>価格を変えるときは、30日以上前にメールでお知らせします。</li>
  </ul>
  <h3>規約の全文</h3>
  <p>
    「定期便を始める」を選択することにより、お客様は、当社が、お客様の選択した配送間隔に従い、初回注文日を起算日として、本規約に従って定期便が解約されるまでの間、その時点で有効な定期便価格および該当する送料を、お客様の指定した支払方法に請求することに同意したものとみなされます。配送予定のお届けのスキップ、一時停止もしくは変更または定期便の解約の申出は、発送予定日の前日23時59分までに当社が受領したものに限り受け付けるものとし、当該時刻を経過した場合、当該お届けは確定したものとみなされ、法令により義務付けられる場合を除き、これに係る代金の返金には応じかねます。当社は、アカウントに登録された電子メールアドレスに対し30日以上前に通知することにより、定期便価格を改定できるものとします。
  </p>
  <button type="submit">定期便を始める</button>
</section>
```

1. 達成方法G86のとおり、規約の見出しのすぐ下に「要点」という見出しで要約を置きます。利用者は最初にこれを読み、要約は規約の見出しとボタンの間に収まります。
2. 箇条書きで、1項目に1つの点を、よく使われる言葉の短い文で書きます。金額、締め切り、返金の条件、価格を変えるときの通知です。
3. 「お客様の選択した配送間隔」から計算させず、$24、2週間ごとのように、注文の値をそのまま書きます。
4. 法律の段落は、「規約の全文」という見出しの下に一字一句そのまま残します。

これで修正前の例は直り、3.1.5を満たします。要約は前期中等教育レベルを超えた読解力を必要とせず、各文は26字から42字です。全文は読みにくいままですが、要約が横に添えてあるため、基準はそれを認めています。ただしそれは、要約の内容が規約と一致している間だけです。規約を変えるときは、同じ編集で要約も変えます。

## 修正後：規約を平易な言葉で書き直す

```html
<section class="terms">
  <h2>定期便の規約</h2>
  <p>「定期便を始める」を選ぶと、次の規約に同意したことになります。</p>
  <ul>
    <li>今日から2週間ごとに、$24と送料を請求します。</li>
    <li>定期便は、解約するまで続きます。</li>
    <li>お届けのスキップ、一時停止、変更、解約は、発送日の前日23:59までできます。それを過ぎるとお届けは確定し、法律で返金が必要な場合を除いて返金しません。</li>
    <li>価格を変えることがあります。そのときは、30日以上前にメールでお知らせします。</li>
  </ul>
  <button type="submit">定期便を始める</button>
</section>
```

1. 達成方法G153のとおり、法律の段落を、同じ規約を平易な言葉で書いた文章に置き換えます。短い文で書き、受け身ではなく、店が何をするか、利用者が何をできるかをそのまま書きます。
2. 規約を箇条書きに分け、1項目に1つの条件を書いて、それぞれを単独で見つけられるようにします。
3. 法律で返金が必要な場合や、今日の初回の請求も含め、法律の文章にあった条件をすべて残し、注文の値をそのまま書きます。

これで修正前の例は直り、3.1.5を満たします。拘束力のある規約そのものが、前期中等教育レベルを超えた読解力を必要とせず、どの文も40字以内です。文章が一つなので食い違いようがありませんが、平易な文言が法律の文言と同じ内容を表していると、店の弁護士に認めてもらう必要があります。

## どの方法を選ぶか

どちらも基準を満たし、どちらもボタンの前に料金、締め切り、返金の条件をすべて示します。要約は変更が小さく済みます。法律の文章は書かれたまま残せるため、法務の担当者が条件にすることの多い点を満たせます。ただし、規約を変えるたびに直す文章がもう一つ増え、拘束力のある文言を読みたい人は、結局難しい文章を読むことになります。書き直しは、誰もが読める文章が一つだけになり、食い違うものがありません。ただし、法務の担当者の時間と同意が必要です。規約の担当者が平易な文言を承認してくれるなら書き直しを、法律の文章をそのまま残す必要があるなら要約を選んでください。

## 実装の判断

**要約に書くこと。** 要約には、省く部分があって当然です。ただし、お金がかかることと権利がなくなることは省きません。公開する前に、全文にある料金、締め切り、更新、返金の条件を書き出し、それぞれが同じ値で要約に入っていることを確認します。よく知られた手本に、クリエイティブ・コモンズのライセンスのページがあります。短い要約を最初に置き、それがライセンスの主な点を示すだけでライセンスそのものではないことを1行で示し、法的な全文へのリンクを添えています。

**置く場所。** 要約は、規約へのリンク先の別ページではなく、利用者が決める段階の、ボタンより前に置きます。見出しには「要点」のように中身が分かる言葉を使い、見出しで移動する人が見つけられるようにします。要約の下の全文を `details` 要素に折りたたむと、このステップは短く収まり、開けば全文はページ上で読めます。Pinterestの利用規約は別の形で、各セクションの下に「More simply put」（簡単に言うと）という見出しで平易な1行を添えています。

**2つの文章をそろえる。** 要約は、規約を編集する場所に一緒に保存し、規約の変更を確認するときは要約も確認するようにします。規約が14日に変わったのに「30日」のままの要約なら、ないほうがましです。

**難しさの測り方。** この基準のレベルは前期中等教育、つまり学校教育およそ9年分です。英語では、Flesch–Kincaidのような読みやすさの公式が、文と単語の長さを学年に換算します。手早い最初の確認には使えますが、それで合否が決まるわけではありません。公式を満たしても分かりにくい文章はあります。WCAGは、どの言語についても特定の公式を挙げていません。日本語では、国の公用文の指針「公用文作成の考え方」（2022年）は、1文の論点を1つにすること、3つ以上の情報は箇条書きにすること、結論を先に示すことを勧め、1文が50～60字ほどになったら読みにくくなっていないか意識するとよいとしています。いちばん確かな確認は、平易な言葉の実践で勧められているとおり、利用者層の数人に、必要な答えを探してもらうことです。

**ほかの満たし方。** 文章の内容を示す図も補足コンテンツです（G103）。たとえば、請求の周期を示し、スキップの締め切りを書き込んだタイムラインです。録音や「読み上げる」ボタン（G79）、手話の動画（G160）も同じです。どれも規約と同じ内容を伝える必要があります。タイムラインには1.1.1のための代替テキストも必要です。また音声版は、文字を読み取るのが難しい人を助けますが、文の筋を追うのが難しい人の助けにはなりません。

**日本では、法律も近いことを求めています。** 消費者庁の「通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン」は、申し込みの最終確認画面について、申込みの撤回や解除に関する事項を、可能な限りその画面に分かりやすく表示するよう求めています。すべてを表示すると分かりにくくなる場合などには、詳細をリンク先に示すことも認めています。

## 修正の確認

1. 各ページで、使うために理解が必要な文章を洗い出す。お金を払う段階や申し込みの段階の規約、返品や解約の条件、設定や安全の手順などです。
2. それぞれを測る。英語なら文の語数を数えるか読みやすさの公式を使い、日本語なら50～60字以上の文を確認する。そのうえで、その分野を初めて知る人のつもりで読む。
3. レベルを超える文章ごとに、同じページのボタンより前に要約か平易な版があることを確認し、同じ方法で測る。
4. 規約の担当者と一緒に、要約や平易な版を全文と突き合わせて読み、料金、締め切り、更新、返金の条件がすべて同じ値で入っていることを確認する。
5. 読むことが苦手な人を含め、利用者層の数人に、配送をスキップできる締め切りのような、文章から答えられる質問を一つして、答えを見つけられるかを記録する。

OS、ブラウザーと支援技術のバージョン、ビルド、実施日、各手順の実際の結果を記録してください。規約を変えた際は、再度確認します。

## 制限

このサンプルは、どのアプリケーションでも同じ結果になることを保証するものではありません。3.1.5はレベルAAAで、多くの方針が求めるAAを超える基準ですが、利用者が同意する規約は、読めない文章がいちばん大きな損につながる場所です。この基準は、すべての文章を平易にすることまでは求めていません。難しい文章でも、横に平易な版があれば満たします。例は1つの規約ですが、返品ポリシー、プライバシーポリシー、設定の手順にも同じ修正が使えます。説明が必要な一つひとつの言葉は別の問題です。「[意味の説明がない専門用語や見慣れない言葉](/ja/learn/jargon)」を参照してください。略語も別の問題です。「[何の略なのかページのどこにも書かれていない略語](/ja/learn/abbreviations)」を参照してください。読みやすさの公式や読解レベルは言語によって異なるため、サイトが提供する言語ごとに測ってください。

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